『織繧繝に染繧繝』
『織繧繝に染繧繝』
繧繝(うんげん)という文字は普段あまり目にしませんが、字面も音も呉服にはマッチしています。
同系色の濃淡を、重層的に繰り返す染織様式の事を繧繝(うんげん)と言います。
北村武資さんの織繧繝 魚々子縞(ななこじま)は、同じく組井筒と共に袋帯の最高傑作と考えています。
『糸の建築』と言うタイトルの投稿で書きました『班錦(はんきん)』という袋帯以上に、その『糸の建築度』、『織り組織の密度と重層感』を実感出来るのが織繧繝 魚々子縞です。
北村武資さんの帯の中でも認知度が高く、人気がありますが、個人的にはこの金銀を使わないバージョンが好みであります。
染めの着物よりも、織りの着物に主眼を置いているからですが、今回は染めの着物に合わせてます。
京都小阪さんの新しいシリーズ、染めの繧繝。
染めの繧繝に織りの繧繝の取り合わせは、グレーの濃淡で着物も帯も構成されてます。
この繧繝の方式にならい、帯締も帯揚もグレー濃淡の繰り返し、要は『何も足さない、何も引かない』。
この時間帯(21:00過ぎ)は、すっかりウイスキー爺さんになっている、なか志まやらしい取り合わせになりました。
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