『至高の単衣』 『美味しんぼ』海原雄山のような立場から『これこそ至高の作！』と世に知らしめれる力があるならばと思うのですが、当の私は、山岡士郎にも遠く及ばず、強いて言うならば、『孤独のグルメ』の井之頭五郎のような立場です。

前置きが分かり辛く申し訳ありませんが、心の中で『これこそ究極の平織無地単衣！』と叫んでおります。

幾ら撮影しても、画像調整しても、この布のしなやかさ、その中に隠されたように感じる、単衣に必要な生地の張り感、椿を主染料とする色目はお伝えしきれません。

シンプルな平織無地の布は、生糸の質、織り手の力量が如実に見えてきます。何の変哲もない景色に、何かが違うと感じて頂ける『至高の単衣織無地』の一つに挙げられる作品と思います。