『地機結城縮 小格子 正藍染』に帯2題
こちらは『地機結城縮 小格子 正藍染』になります。
結城は江戸時代より男物の産地で、それも藍染による縞格子がほとんどであったとききます。
しかし現在、結城で藍染を染める職人は一人しかいない。こちらはその藍染を施した真綿糸を使用した結城縮になります。
着尺のアップ画像のように、小格子の配列は網代織を応用した複雑な格子柄。
平織で表現出来る面白さを追求した、縮織での作品です。
藍染の糸とは言え、着尺全体では仄かな緑を感じさせて、交差する糸が醸し出す何色とも言い難い絶妙な雰囲気がお気に入り。
まずは着物、帯、小物共に色数を整理して、秋単衣、まだ暑い袷の始まりにお召し頂く雰囲気をイメージしました。
帯は勝山さと子 法隆寺葵形文 九寸名古屋帯
次は、小格子の結城縮に違う帯を乗せて、季節を秋から冬の始めまで進めたイメージにしています。
帯は川村成さん、2023年春の国画会で発表された綾織絣。
どの色糸も成くんらしい作品で、今作はいつも以上の絣足に魅力も感じます。中でも少し緑を感じる青が、この帯をこの結城縮に乗せてみる動機付けになりました。
帯地は綾地ですので、しっかりと組織も詰まり、季節が秋、そして冬に向かう時に向いています。
結城縮の「変わり格子」と帯柄のランダムな「段違い」合わせて、帯締の冠組も道明「段染め」選びました。白地5ヶ所、段染め5ヶ所の十段になる組紐です。
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