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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2017年12月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2017年12月29日(金)

呉服屋が販売トークで『ちょっとしたパーティでお召しになれます!』と言った後
『ちょっとしたパーティって何でしょうね〜』と自ら切り返して、自虐ネタにする昨今の現場ですが、12月はこんな私に2回もちょっとしたパーティがあり、いずれも着物で出かけました。『あるんですね〜パーティ!』、実はあまりこういう場は得意ではないというか、なにかやれ!と言われればやりますし、大きな使命があれば果たしますが、基本は引っ込み気味、及び腰な私です。

そんな中で、弊店なか志まやでお作り頂いた着物、帯一式でお出かけくださったお客様に、『一緒に写真に!』と撮影して頂きました。私も着物で、お客様もなか志まやの着物一式で一緒にというのは本当に嬉しいですね。ありがたいことです。

以前は着付けのお手伝いをさせて頂いたこともあったのですが、今ではすっかりご自分の個性に合った装いになられていて、前よりも数倍お似合いになられていました。
着物と帯の取り合わせも、最初にお作り頂いた通りで、優しい雰囲気があってやはり好きですね。

男である自身は劣化進行の限りを尽くす毎日ですが、女性はどんどん熟成して美しくなる方法論が沢山あって、その数ある内のほんの一つとして、着物に慣れて親しみ、自分自身のスタイルを確立することがあるように思います。枚数がある、何々を持っているということではなく、装いには『ある程度のベターなセレクト』があるだけで、基本は自分自身の美学で作り上げるものです。自分の美学の軸をどこにおいてるかは、、、これで総て分かれてしまいますね。

●2017年12月28日(木)

2017年、今年最後の納品です。
染めの男物着物一式、織りではなく染めもの(紋付)であるのが年の瀬らしく感じます。中村正さんの江戸組羽織紐を急遽揃えて頂きました。

●2017年12月27日(水)

女もの名古屋帯を、角帯に仕立てました。羽織はほのかなシケ引き、女性ぽくならないように調整してもらっています。着物は上代お召地をグレーに染めて、染め抜きの三っ紋が入っています。上品な男物一式となりました。

●2017年12月24日(日)

クリスマス茶会へ

久々にお仕度のお手伝い。早朝で酒臭いと申し訳ないので、マスクをして着付けをしたら、自分の呼気で二度酔いしました。。。わたしはもう一度寝ます。

お茶会では、お菓子に綿菓子を作って、金粉を散らしたり当たり棒を付けたりとか、とても楽しそうなお茶席になりそうです。

着物 京都小阪 附下 / 帯 勝山健史

●2017年12月23日(土)

先の投稿で、蒼井優さんにお召し頂いた着物の詳細です。

『櫻井和美作 藍鼠細縞組織織』

使用された糸は、赤城座繰り糸と特駒糸。すべて天然藍で染めてさらに橡や五倍子、ログウッドなどの鉄媒染で染め重ねています。『藍の中にグレーを感じる』という難しい注文に応えて頂きました。
織り組織は単純な縞ではなく、ニュアンス縞。さらりとしていますが程よい腰のある布になっています。

●2017年12月22日(金)

蒼井優さんが締めてくれた帯の詳細です!

『藤井礼子 reisiaジャワ更紗 プカロンガンの花』
この更紗はジャワ島北岸の更紗産地プカロンガンで、数百年前に制作された更紗の一部を帯用にデザインしたものです。
プカロンガンは、別名「花更紗の村」とも呼ばれます。この村には嘗てオランダ系の更紗工房がありました。オランダ系とは、工房のオーナーがオランダ人、またはオランダ人とインドネシア人との混血の人という意味です。これらの工房では、ヨーロッパに題材をとった更紗が多く作られましたが、その中の一つが花更紗でした。

プカロンガンの腕の良い職人は髪の毛ぐらいの細さのチャンティンを自在に操ります。彼女たちの卓越した技術があるので、凹凸があってロウ付けが難しい野蚕地にこのように美しいロウ付けが出来るのです。
(藤井礼子さんのお話より)

●2017年12月21日(木)

蒼井優さんの『着衣(きそ)はじめ』 宝島社リンネル2月号

蒼井優さんが毎号着物で登場される連載が始まっています。
今日発売の2月号はギャラリーに行く設定で、なか志まやの紬と更紗帯を着用して頂きました。
連載の着付けとコーディネイトは森田空美さん。毎月の連載ですので、蒼井優さんがこれからどんな着物をお召しになるか楽しみですね。

●2017年12月20日(水)


●2017年12月19日(火)

フルレングスの道行きコートの仮縫いです。

呉服屋の手腕だけでは計れない微妙な調整は、信頼のおける
仕立て屋さんにお任せするしかありません。
一衣舎の木村幸夫先生によるコートの仮縫いです。

生地は防水コーティングした織司なかむらの西陣お召。
中村さんが独立するきっかけになった紋柄、小窓格子の紋お召です。3枚目の画像のように、和樂のページでも森田空美さんに取り上げて頂いた柄で、色は少し違うように撮影されてますが、雑誌では分かり辛かったお召しの紋柄が良く分かります。
コート裏も懲りに凝って、素敵なコートが仕立上りそうです。

●2017年12月18日(月)

紋柄の様子がよく分かります。

●2017年12月17日(日)

和樂に掲載して頂いた時の様子です。
洛風林の名古屋帯を取り合わせしています。

ロケの場所にもなった東洋文庫は、着物で訪れても雰囲気の合う、素敵な空間が広がります。

●2017年12月05日(火)

着物 志賀松和子 練糸平織 偏平糸
帯  美術工芸啓 新熨斗目(なか志まやver3)
帯締 和小物さくら 手組笹波

グレイッシュな水色に灰、そして茶味の組み合わせ。なか志まやらしい一式です。平織りの布は、一見、なんの変哲も無い布面ですが、そこにジワジワ来る味わいを持たせることができるのは、糸、染め、織りの全ての質と技量に秀でているからだと思います。

志賀松さんとの出会いは、経緯生絹の平織りからです。そこから綾織りを随分色々お願いをして、杉綾を初めとする素晴らしい布を作ってもらいましたが、いま、また平織、そして平織組織織りなどに戻ってきました。
偏平糸が何故、織物にしたときに美しいかは、是非この布を見て頂きつつ熱弁したいと思います。

美術工芸啓さんの新熨斗目は、幾度も柄に手を入れて現在のデザインになったと吉野啓二さんにお聞きしました。
元々、訪問着クラスにまで合わせる事の出来る帯で、なか志まやは、すこしドレスダウンしても使えるように変更して頂いているのですが、今回のそのver3。
前2作は、おもに青と灰で構成しましたが、今回は茶味を加えてさらにシックな配色にして貰いました。男性的な趣きがある帯に仕上がりましたので、何方でもお使いになれる帯ではないかもしれませんが、なか志まやらしい着物と帯の取り合わせになっていると思います。