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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2014年07月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2014年07月31日(木)

大胆な夏の着物

うすお召に乱れ縞染め加工の長着
羅の八寸名古屋帯・菱無地
レース組み帯締
乱れ格子絽帯揚

大胆な柄の夏着物に、単色の羅の無地帯を。その分、帯締と帯揚には柄が入っています。一見、着こなしが難しそうな着物ですが、色の構成をすべて同じ方向にまとめてありますので、シュッ!とした感じでお召になって頂けます。


●2014年07月30日(水)

なか志まやのオリジナル、生絹(きぎぬ)を制作してもらっている作家さんから連絡がありました。

『糸挽きの時点で、糸が粘る、これは良いと思う』と連絡あったので、今日の打ち合わせをした結果、やはり中島自身が砧打ちをすることに。

打ちムラが出るのでは?と懸念するのですが、大丈夫とのこと。。。不安だ。

出来上がるのは美しい先染めの絹織物、生絹(きぎぬ)です。
着物の一反を砧打ちして仕上げるのに、何回くらい叩くのでしょうか。
2万回は越えるような気がしますが、果たして自分の手に負えるものか、経験してきます。夏の終わりには、美しい上腕二頭筋をお客様にお見せできればと思いますね。

なお、彼女の反物は、ご自身お一人で、繭からの糸挽き、練り、撚糸、染色、機織りまでをされる、非常に貴重な布地です。
今年出来上がるのは、3反のみとなりますので、頑張って仕上げて来ます。

●2014年07月29日(火)

絹の夏の着物と襦袢・麻地の更紗帯

米沢の変わり撚糸を用いた生絹(すずし)のきもの
ジャワ更紗レイシアの麻帯
菱の地紋に祥雲を白上げで描いた絹の夏襦袢

生絹のきもの、長襦袢とも、仕立て上がったまま、ご自宅で水洗い出来る仕様(一衣舎製)にしてあります。
生絹の裏衿は麻絹の交織、居敷当は航空絹布。いづれも水洗いしても収縮しません。

生絹の夏きものは、シャリ感と程よい肌離れ感がありますが、麻の着物とは違い、どこかしっとりとしています。シワも付きにくく、スチームアイロンで手入れも出来ますので、普段使いにも向くでしょう。長襦袢も何も樹脂加工してない、絹の味わいのままお召になって頂けるもの、お手入れは、自宅で水洗い(洗濯機も可)出来ますので、毎回洗われてもいいでしょう。さっぱりと何度もお召になっていただけますね。
着物の柄、時折走る赤の細い経て縞が、程よいアクセントになっています。

麻の長襦袢と違い、この襦袢は垂れ易い生地質になりますので、裄寸法を通常の2分引き以上に考えておいたほうがいいでしょう。
あまり引きすぎると袖口の透けが不格好になりますが、長着が麻などのものになりますと、着物と襦袢の生地の添い具合で、袖口から襦袢が覗くことがありますので、注意が必要です。

レイシアの麻地にジャワ更紗は、とても珍しいと思います。
この柄が記念すべき第一号。藤井礼子さんと相談して、藍一色で
端正に描きました。もちろん、全通柄、太鼓の裏にも手描きで染めてあります。ある程度の同じ柄は繰り返しますが、その輪郭、中の文様はすべて違います。チャンティンによるロウ伏せの細かさ、その技術の高さに驚かされますね。

まさに夏という、爽やかな一式になりました。

●2014年07月12日(土)

あたらしい着尺

生絹(きぎぬ)の着尺

生糸をご自分で挽いて、撚りを掛け、草木で染めて織りをされる方はそういらっしゃらないと思います。画像は、そんなSさんの数年まえの仕事。男物用の平織りの生絹。

この裂を、はじめて拝見した時のわたしの感動を、この画像だけではなかなか共有してもらえないと思いますが、『なんでもない、どこにでもあるような佇まいをしているのに、一度眼に飛び込み、そして、それに触ると、もうそこから逃れられない』そんな布です。

『誰か(権威のある)に認められたから、素晴らしい』という図式でものを見るのは嫌いですが、この業界人でない、あの杉本博司氏がなんの前知識もなく、この方の生絹の白生地を偶然見られて『これだ!』と即決されたと聞きました。

春繭で確保出来たのは3反分強、試験繭もあるので少し色が混ざりそうですが、すべてなか志まや用に織って頂きます。組織は綾織り、浮き織り、平織りとシンプルに。帯も1本出来るくらい糸は取れそうです。この夏終わり、最大の楽しみが待っています。

●2014年07月11日(金)

仁平幸春氏墨染分帯にナカオタカシ氏帯留

仁平幸春氏に染めて貰っている、墨染め分けシリーズの2014年バージョン。名古屋の月日荘で購入した『ナカオタカシ』氏の帯留めを2つ繋げて使用してみました。
3分紐は青山のkomamono玖さんより頂いています。