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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2014年03月のよく遊べ
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●2014年03月13日(木)

『なか志まやオリジナル・紋紬全面ロウムラと塩繭帯の着姿 それに新しい布』

今日はお客様をお連れして、北烏山で開催中の一衣舎・春展へ。
今までの寸法を見直す為に同行しました。

着物は『なか志まやオリジナル紋真綿紬に全面ロウムラNO.10 』 Dye works Foglia製 帯は塩蔵繭・勝山健史氏作 帯締.帯揚は和小物さくら製

とても素敵に着こなされていて、わたしがイメージした以上でした。また着用された時の、仕立て上がりの布の様子も自分の目で確認出来ましたし、一衣舎さんに見て頂いても、寸法的に大きな修正もなく、次からの新しい着物が楽しみになりましたね。

ここ最近、多くのお客様の間で話題になるのは抱きの処の寸法。これはただ抱き巾だけの問題ではないけれど。。。あとつけ込み寸法もあらたな気づきが。衿肩明にはもちろん注意していますが、一衣舎の女将さんの実例で見せて頂くと、なるほどと。

昔から呉服屋は、仕立て屋をお客様の前に出すことをして来ませんでしたが、わたしは独立した当初から一衣舎さんを『全面出しw』してきたので、なんの抵抗もありません。自分のある部分での無知を恥じることもありません。どの業界でも同じだと思いますが、知れば知る程、知らなければならないことが増えてきりがない。。。まだ若造だった時、深く知らないで突き進んだ頃が懐かしい。

今日は、まだ世に名前が知られていない(春展にはこういう作品が多いのですが)染織の方の布が、あまりに素晴らしく、今後大切にお付き合いしたい染織作家に出会えたことは大きな収穫です。

なか志まや程度の店で、すべてがオリジナルは無理なのですが、やはり『これは大事にしたいね』というものがあります。自分がこれは!!と思う完成された布の美しさは、糸であり染めであり、織りの総てが相まって完成されているので、これからまた勉強させてもらうことになると思います。今年の自分の課題が出来ました。

昨今、呉服という染織の世界では、どこにいっても同じ方の名前が出て来ます。同業者同士でも、その話題になるのでお客様も同じように感じていられるかもしれません。
その作品は確かに売れ筋ですし、クオリティーもとてもよいものです。

そんな中でも、自分は自分らしさを常に追い求めているので、こうした布に出会えて、なおかつそれが全くメジャーではなく、そんな布でも、一流の仕立て屋がよし!とし、目の肥えたお客様にも『見た事無い!』と共感して頂けるものに出会えたのは、久々に呉服屋魂が揺さぶられる感じですね。ですので、仕立て屋である一衣舎さんの意見をフィードバックしてもらいつつ、大事にお付き合い出来るようにして、これから、なか志まやらしいものを、すこしづつ作って頂けるようにしたいですね。

今日は同行して頂いたお客様と一衣舎さんに本当に感謝です。