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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2008年10月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2008年10月20日(月)

     透明感と硬質感  

 ドットのお召は、僕の中で一番長く大切にしてきた着物だと思う。

 もう何年になるだろうか

 同じものを扱っている処も知っているし

 なか志まやだけの着物でもないけれど

 はじめて 墨墨の黒いドットのお召を見て以来

 飽く事無く 大切にしてきた

 誰よりも 着手が美しく映える着物だと信じているし

 それはこれからも変わらないだろう

 

 自分の力量は 人に評価して頂かないと

 なかなか分からないけれど

 自分の目を信じるなら

 この日 ホテルのパーティ会場に集まった

 どの着物姿よりも

 控えめながら美しく 着手の個性を彩った

 着物姿だったと 確信しています

 こんな風に、自分で信じ続けることが出来る限り

 呉服屋という稼業を続けて行く事ができます


●2008年10月01日(水)

     呉服屋20th

 こんなぎりぎりですが、そろそろお客様の処にDMが届いているらしく、昨日は倉敷に住まわれているお客様から、久しぶりにお電話とメールを頂きました。
 このお客様に作って頂いた着物や帯やコートなどは、どれも本当に遊び心一杯に、なか志まやが、思うように作らせてもらった感があります。
 いつも、『寛治さんがそれで、いいと思うので良いのよ!』と言われ、逆にどれがいいのか決めかねた事もあるくらいで・・・あの、たかが無地の着物も、あの月の帯も、あの道中着も、どの着物も、その当時の自分を思い出させてくれます。

 そんなお客様に、小紋の画像をなか志まやから送りたいので、空メール下さいと
電話でお話した翌日、こんな文章がメールに添えられていました。


寛治さんへ
20周年おめでとうございます!
寛治さんはセレクトショップのはしりですものね。
本当におめでとう!


 海外のハイブランドも着こなし、国内の著名なデザイナーを友人として付き合い、ヘミングウェイのような、とても素敵な旦那様と暮らしている方に、『寛治さんはセレクトショップのはしりですものね』と言って頂きました。
 
 ありがたい!

 正直、20年もやっていても、こんな程度で・・・なか志まやは・・と
申し訳ないなーて思うのですが、作って頂いた着物達は、僕自身のことは棚にあげても、生地もコーディネイトも仕立てもすべて一流と思われる、物とスタップで作り上げられた着物たちなので、呉服屋として、その瞬間は、少しでも一流に近づけたたのではないか・・・と淡い期待を持ちます。

 20年も経って、正真正銘のプロと胸を張れるか!と最近よく考えています。
どこかに特化した呉服屋であるべきで、そこを突き詰めて行くことが一つの道だと思うのですが、生地の種類や産地にはどうも特化していかないようです。

 自分が突き詰めて行く事は、とてつもなく長いスパンの流行!というものかもしれません。完成された着姿が、どこまでも愛されること!上手く言えませんがそういうことです。
 撮影用などという特殊事態をのぞき、お客様に作って頂く着物たちは、常にそういう自分の目を持ってセレクトしたものを、すすめる!というスタイルに尽きるとおもいます。呉服屋はよくこれに似たような発言をしますが、自分はそういう括りの中に入らないで、独自、唯一無二でいれるように、死ぬまで精進したいです。


 画像は、岡本太郎作 『母の塔』